Profile

道畑 拓美 Takumi Mitihata

  • 1963年  石川県生まれ。
  • 1986年 武蔵野美術大学造形学部 基礎デザイン学科卒業。
    大手家具メーカーデザイン部を経て在日米軍基地施設建築設計・デザインの経験を生かし、家具メーカーに転職。イタリア短期留学後、オリジナルブランドの立ち上げやイタリア高級ソファメーカーとの ライセンス事業に携わる。
  • 2000年 ソファ専業メーカーの創業にパートナーとして参加。 全国インテリアショップ別のデザイン開発を行うだけではなく、 家具メーカーとのコラボレーションによるデザインからブランド構築までを行う。現在は独立にて家具メーカーのデザインを手掛け、それらを販売するためのコンサルタント業務も引き受けるセールスデザイナー

「IRORI」Sofa  History「囲炉裏の復活」

家具に興味を持ち始めたのは中学校時代のことであり、技術の授業で折りたたみ椅子を作った時までさかのぼる。大学時代にはリートフェルトのレッド&ブルーチェアに共感し椅子の不思議な魅力に取り付かれたもので、その延長線上にあるソファにはそれ以上の奥深さを感じることになる。

かつての日本家屋には一家団欒のシンボル的存在だった囲炉裏や卓袱台の存在があったが、 高度成長期に急速に欧米化した住宅様式の影響でそれらが住宅の中から姿を消したもの。それだけではなく、かつては人の気配を感じる建築物で暮らし、そこから日本人独特の気遣いの心を身に付けたのだが、
悲しいかなその心も薄れつつある。

ハイカラな住宅様式だけが伝わり、その中で重要なポジションを担っているソファの存在と文化は正しく伝わらなかったのかもしれない。 単に腰掛けることに慣れていなかっただけかもしれないが、
皮肉にも一家団欒の大事なひとときをも奪うことになってしまったようだ。

囲炉裏や卓袱台を囲む暖かな光景と心地良い空間
そして日本人独特の美しい心を取り戻すべく、今こそ上質なソファの出番だと考える。

ソファにおいては特にですが、複合的な要素が多く組み合わさって初めて本物と言われるものが
完成しますので、総合的に判断しなければいけない代表的な家具だと言うことを
心に留めて選定されることが望ましいと言えます。

ソファは体感製品の最たるもので、ある程度の事前情報は必要になるものの、
やはり自身の目で現物を見て身体で感じることが必要不可欠になります。